検索結果（新共同訳）

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2ma 4:36

王がキリキア地方から戻ると、市内のユダヤ人たちは、共鳴したギリシア人ともども、理不尽なオニア殺害に憤慨して、王に訴え出た。

2ma 4:37

アンティオコスも心底から悲しみを催し、憐れみに突き動かされ、他界した者の思慮深さと節度ある人格のゆえに涙した。

2ma 4:38

そして彼は激怒した。彼は直ちにアンドロニコスの紫の衣をはぎ取り、下着を切り裂き、全市中を引き回し、オニアを汚したまさにその場所で、この血に汚れた者を殺した。主が当然の刑罰を彼に下されたのである。

2ma 4:39

◆リシマコスの殺害　市内では、メネラオスの入れ知恵で、リシマコスがさかんに神殿を荒らしていたが、その噂は外部にも広まった。大勢の者たちが結集してリシマコスに抗議したが、多くの黄金の祭具類は、既に外へ運び出された後であった。

2ma 4:40

群衆は決起し、怒りにあふれた。そこでリシマコスは三千人に上る兵士を武装させ、卑劣な手段を使いだした。そのとき、先頭に立ったのは、年はとっていながら、この上なく愚かな、アウラノスという男であった。

2ma 4:41

リシマコスの攻撃を見て、ある者たちは石を、ある者たちは棒切れを、ある者たちは手近の灰をつかんで、リシマコスの部下を目がけて手当りしだいに投げつけた。

2ma 4:42

こうして、群衆は多くの者に深手を負わせ、ある者たちを打ち倒し、全軍を敗走させた。その上この神殿荒らしの張本人を、宝庫の傍らで殺害した。

2ma 4:43

◆メネラオス、釈放される　こうした一連の事件について、メネラオスは裁かれることになった。

2ma 4:44

王がティルスに下ったとき、長老会議から派遣された三名の者が、王の前に訴えを起こした。

2ma 4:45

今や全く追い詰められたメネラオスは、ドリメネスの子プトレマイオスに十分な金品を約束して、王をこちら側に引き込んでくれ、と依頼した。

2ma 4:46

そこでプトレマイオスは、涼をとらせる振りをして王を柱廊の陰に連れ込み、王の心を翻させた。

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