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tob 11: 5

ハンナは息子が旅立ったその道をじっと眺めて座っていた。

tob 11: 6

やって来るのがトビアだと分かると、トビトに知らせた。「息子が帰って来ました。一緒に行ったあの人もいます。」

tob 11: 7

トビアが父親に近づく前に、ラファエルは彼に言った。「お父上の目はきっとまた見えるようになります。

tob 11: 8

魚の胆のうを目に塗ってあげなさい。それが薬となって、白い膜は縮み、目からはがれてしまいます。そしてお父上は視力が回復して再び光を見ることができるのです。」

tob 11: 9

ハンナは走って行って息子の首に抱きつき、「息子よ、また会えてよかった。もう思い残すことはありません」と言うと声をあげて泣いた。

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